一つの農家において、農業後継者を育成するためには
高級外車、新築のマイホーム、妻子と後継者の生活費が必要である。
これを聞くと驚かれるであろうが、これが日本の若き農業後継者の今、なのだ。
脈々と受け継がれてきた血による世襲制農業の腐敗は終盤に差し掛かっている。
野菜を作れば作るだけでお金になったバブル期に農業を経験した
団塊世代の親たちの次の世代である農業後継者たちは
裕福な子供時代を過ごし、危機管理能力を養うことなく
とりあえず、農業高校に進学し、さらに就職活動抜きの大学生活を送る。
4年間の大学生活の中で目一杯遊んだ果てに、22歳で農業後継者となる。
これが一般的な農業後継者の道筋である。
この後に、すぐにまずは決して20代前半では乗れない高級車を
親から支給され、それを餌に釣られて農業後継者となる。
結婚すれば、今度は親が息子夫婦のために敷地内に新築の家を建てて
息子夫婦に支給する。親のすねを齧り、自らの生活力の無いままに
結婚して子供を作り、高級車に新築マイホームを支給された後継者はこう考える。
「俺は自分の力ですべてを手に入れた!俺は次期社長だ!」
愚か者だ、失笑と言っても過言ではない。
日本の農業の後継者育成プロセスのこの部分に世界と競争できない
なんというか、突破できない限界を感じる。
オレゴン州で農業を営むアメリカ人の友人に日本の農業の現状を話すと
爆笑していた、日本は自ら餓死する道を選ぶのか?と。
欧米諸国では、家業が農業であろうと世襲というシステムがないそうだ。
後継者は実家以外の別の農園で住み込みで修行をし、お金を貯めて
父親から農園の土地や設備をローンで購入するというのだ。
これらを比較しても、日本の農業と後継者育成は
世界に100歩以上遅れをとっているように思える。
農家の長男に生まれたものが、決して経営者適性があるとは限らない。
この事実を日本の農業従事者は知るべきである。
0 件のコメント:
コメントを投稿